渋柿を植えよう 二本目
 シブ柿の四つ溝柿、今まで一本だけだったのさ。
そこで、もう一本新たに植えてみた。
と簡単に言っても、実行したのは五年くらいも前のことだがな。

 当時、何が問題だったかというと、柿の剪定が一本だけだとうまくいかないことだった。
剪定といっても、電信柱みたいに一本棒にしてしまう強烈なやり方だ。
こうせざるをえないのは、柿の大害虫ヘタムシを防ぐためということと、あと、四つ溝柿は小玉になりやすいから、強剪定によってできるだけ大きめの果実にしたかったんだ。

 というわけで、強剪定をしたかった。
だけど、これをすると翌年は結実皆無になってしまう。
その翌年以後が順調に成るとしても、一年とはいえ完全に収穫ゼロになるのはイヤだったから、実際にはなかなか実行できなかった。
そ・こ・で・さ、解決策として、もう一本新たに植えることにしたんだ。

 シブ柿の四つ溝柿は二本にすることで、強剪定はかわりばんこにすることで、毎年収穫しようという計画をたてたわけ。
そのために二本目を植えたのさ。



 それにしても、日記だというのに五年前の出来事を書いたりして、果樹というのはイチイチ年月がかかりすぎるぞ、ゴルァ!。
少年老いやすく果実なりがたし。
少年だって中年になっちまうぜ。

 とか、ぶつくさ、かんとか、思いながらも、年月はたってゆき、昨年、五個くらい初めて成った。
初年度ゆえ、成った数は少なかったわけだがな。
へっへっへ〜、成ったぜ〜。
この調子なら、来年はかなり成りそうだなっと。
と、秘かに期待したのだった。

 いざ、その来年になり、2009年新年明けましておめでとうだ!。
2010年正月に、一年前のことを日記に付けるという、一種のジョークのつもりだけどよ。
落葉しているときの柿の枝振りを見ると、けっこう充実も良い。
いけるぞ。

 そしていざ、五、六月ごろになったら、柿の開花の時期を迎えた。
柿の花といっても、地味なものだけどな。
つぼみの数をチェックして、どれくらい成るか、一応見当をつけてみた。
なにしろ、木の高さがまだ二メートルほどなので、立ったまま枝振りをよく観察することができる。

 つぼみの数はそこそこたくさん着いているぞ。
いけるぞ、こりゃ!。
と、ひそかに安心したオレであった。

 その後は、緑の果実がついて成長していくぞ。
よしよし。
と、定期的に観察するオレであった。
写真
2009年9月21日 撮影

 夏が過ぎて、初秋には、果実が早熟して落下するヘタ虫被害もでた。
が、これは少なくて済んだようだ。
よかった。

 そして、いざ、朱色に色付く秋を迎えた。
この時点になって、まったく予想外のことが!。
起きていることに、わかったのだ、オレはあ!。

小さな木なのに成り過ぎ!
 うわあ、小さな木なのに成り過ぎだぞ。
柿の木の定番である『隔年結果』を起こしてしまうよ、こりゃ!。
こんなに実がついていることに、熟すまで気付かなかったオレであった。

写真
2009年11月3日 撮影
果実の重さで枝が曲がって、下方の枝は地面に着いてしまった

干し柿になって口に入るまで、話はつづく。
2010年1月4日 記
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