干すだけなんだが干し柿大変
 小さな木にぎっしりなったはいいけれど、別に大きな木もあるんだけど、そちらは裏年となって収穫が乏しかった。
合計すると、不作の年となってしまった。
オレんちでの自家消費用程度しかなく、本当は、干し柿用としてネット販売しようと思っていたのだが…。

 ともあれ、収穫だ。
なにしろ小さな木であるがゆえに、いつのまにかウチの親が全部収穫してしまった。
それはいいけど、ちょっと収穫する時期が早すぎるな…。
早い時期から採ると、カビが生える恐れがあるし。

 もっと気温が低くなって、落葉する直前になってから、収穫するのがいいんだがな。
でも、そんな微妙な気温を見計らってやるサジ加減は、息子のオレが言っても、ウチの親は通じる相手じゃない。
もう、やりたいようにやってくれい!。
と、渋柿の果実のことは気になるものの、その後は放任を決め込むオレであった。

 なにしろ、このあとに控えている包丁で皮を剥く作業が、オレは苦手だし。
いつのまにか、渋柿達は、剥かれて干されてぶら下げられた。
気温は高めだったが、晴天がつづいたので、順調に干し柿になると思われた。

 しかしだ!。
晩秋だというのに、そんなある日、雨をともなう強風が来襲!。
未完成の干し柿たちは、ずぶ濡れだ!。
なんとか、その後は乾いた。
なんとか、大丈夫のようだった。

 が、その後、またしても風雨を伴う嵐が来襲!。
未完成の干し柿たち、またもや全身びしょ濡れだ。
軒下に干していようが、風をともなった雨には、干し柿は弱い。
室内に取り込むには重すぎる。
だから、風雨には、やられっぱなし。

 二〇〇九年晩秋は、風雨のある日が何度もあったもんだから、オレんちの渋柿だけでなく、よその家でも干し柿に重大な打撃をあびせたようだった。
干し柿が、まさに全身緑になって、青カビまみれになっちゃっているんだから、ひでえや。
モチ全体が真っ青に、全身ミドリになったら、そんな餅、食わないだろ。
干し柿の全部の数じゃないけど、ものによっては、そうなっちまったよ。

 まったく、何年もかかったあげく、ようやく木に成っても、口に入るまで、ちいとも安心できないじゃないか。
でも、オレんとこの渋柿品種「四つ溝」は、柿自体が小果なもんだから比較的乾くのが早く、カビの被害はそれでも少なめに済んだ方だろう。
なにしろ、収穫できた数自体が少なかったために、大量損害を出さずに済んだので、結末的にはマアマアかな。

 カビ果がこれ以上増えないうちに、そして乾燥しすぎないうちにと、オレはせっせと急いで干し柿を食ってしまった。
ごちそーさんでした。
おいしゅうございました。
2010年1月30日 記
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