しばらくぶりの接ぎ木挿しをやってみた
 かつてスパルタンの穂木にホームベル台、という接ぎ木挿しをやって、じつに90%以上が失敗という惨敗ぶりで、その後はあきらめてた。
今年、珍しくやってみた。
新アイデアは加えてある。
南部ハイブッシュの穂木を使うことだ。

 詳しく言うと、南部ハイブッシュのサミットだが、これは夏でもダラダラと成長をつづけることがある。
北部ハイブッシュは真夏に成長が止まってしまう。
接ぎ木挿しは、ちょっと成長してあとは止まってしまうのが続出してしまったからな・・・。
止まらずに成長させるなら、その時期はもう酷暑になっていることもあって、成長させるならサミットを使うことでイケるんじゃないか?。

 というわけで、しばらくぶりに(10年ぶり?)接ぎ木挿しをやろうと思い立ったワケだ。
といっても、サミットの穂木は芽出しが早いので、思い立った時点では、すでに芽が少し動いてしまっていて使えない。
仕方ないので、品種としては次点の補欠だが、アーレンを使ってみた。

 アーレンは発芽が遅い。
開花期もすごく遅い品種だ。
接木の活着成功率も真夏の成長度も、サミットよりはワンランク落ちる。
が、北部ハイブッシュのスパルタンよりはなんぼか活着しやすいので、まだマシだろう。

 台木はフェスティバルの穂がたまたま少し株に残っていたので、というか、接ぎ木するときに、あらかじめ切断した新鮮な部分を出すために、冬の剪定のとき、ちょっと長く保持しておいた。
そのため、そのフェスティバル(T172)の幹がちょっと長めに残っていたので、それを穂木に使うことができた。

 いざ、接ぎ木ナイフを握って、穂木どうしを接ぎ木してみる。
せっせとな。
できた接ぎ木挿しは、14本。
このうち7本成功すれば、成功率5割ならば、充分実用段階だろう。
2、3センチでもいいから一次成長すればいいな。

 北部ハイブッシュなら少し成長してその後は止まってしまうが、サミットなら、いや、アーレンか、これならその後の真夏も一応はダラッと伸びる品種なんだから。
できた穂木は乾燥防止のため、いったんピートモスを入れた植木鉢に挿しておいた。
が、そのあと、通気性が良い育苗箱(底面が網になってる)に入れ直して挿しておいた。

写真

 もう春本番だ。
いよいよ発芽してきたぞ!。
台木?のT172からも発芽しているが、この芽は取らずにそのまま伸ばしている。
接ぎ木挿しって失敗する個体が多いから、アーレンが枯死しても、台のT172だけでも生かそうという対策だ。

 また、後になって思い出したが、T172の最下部の切り口は、芽に当たるように切れば、早くそこから発根しやすいはずだった。
うっかり忘れていたわい。

 ブルーベリーの挿し木の発根って通常は1、2ヶ月もかかるが、乾燥しやすい暑い時期なので、数週間早く発根すればずいぶん助かるからな。
現在、発芽して3センチほど伸び出して、ブラックチップといって先端の成長が止まっている。
発根はまだだろうな。
根が出ないことには、この段階では、まだなんともいえない。
2018年5月14日 記

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