除草剤おっかなびっくりデビュー
 おっかなびっくりで、昨年から除草剤を使い始めている。
毒液!、ってなイメージがあるが、なにしろ雑草の猛威、大洪水だ。
怒濤の雑草の押し寄せには抵抗しきれんわ。

 だから、ピンポイントで部分的に使い始めた。
支柱の元とか、土の農道の真ん中部分とか(両脇は車のわだちで草は生えない。その中央のとこ)、墓地のジャリやコンクリの透き間から生えた草とか、アスファルトの割れから生えてきた草とか。
果樹からは基本的に離して使う。

 アスファルトの透き間から生えてくる雑草は、根から抜けない。
ちぎるようにして除草すると、また生えてくるからな。
そんなところには、除草剤を撒くと、テキメン!。
じつに見事に効く。
そのあとも雑草は生えない。
やったね、なかなか凄いぞこれは。

 使う除草剤は、グリホというもの(グリホサート)。
ラウンドアップという有名な除草剤があるが、特許期間が切れたのでジェネリック製品として、販売されたのが、このグリホ。
これがめっちゃ安く売ってる。

 正規のラウンドアップとなると、これがすんごく高い!。
農地用はもう少し高価だ。
しかし、同じ成分だというのに、互換品のグリホとなると、1ボトルがわずか250円で、めっちゃ安い!。

 気になる安全性だが、これは、飲んでも大丈夫らしい・・・飲みたくないわ!
手や指に付着するのも嫌だがな。
でも、皮膚に付いても、実際は毒性はないらしい。
雑草が伸びる成長の過程で、葉っぱでなにか分泌して、それを根に送るという仕組みがあるらしいが、
その分泌物をグリホは阻害させて、根を枯らすという原理の除草剤らしい。
グリホは、写真の一番右のもの。(500cc)

写真

 手順を、時間に沿って説明してみよう。
写真の左からだ。
赤が目立つ「刃物クリーナー」というものをオレは使っていた。
今も大変よく使っているけど。
これは見事なほど強力な洗浄液で、本来は園芸道具の刃についたヤニを溶かして、キレイに清掃するためのものだ。

 バリカンとかは刃の形状が複雑すぎて、布で拭いて清掃することがしにくい。
そこで赤い「刃物クリーナー」を吹き付けて、古い刃ブラシでゴシゴシやると容易に綺麗になる。
とまあ、除草剤の話してるときになんでクリーナーの話になったかというと、シュッシュとやる吹き付けノズルが、この刃物クリーナーとピッタリだったからだ。

 その除草剤の容器は、ダイソーで買った100円のものだ。
つまりだ、刃物クリーナーの赤いノズルを、ダイソーの100円グリホの容器とくっつけて使うと、便利だよ、という話だわさ。

 ここで補足情報を。
ダイソーの除草剤は、グリホと同じだが、意外なことに、グリホを10倍に「薄めて」売ってある。
安く製品を作るためには、薄めるとは・・・そこまでやるか?!。
その100円の容器が、写真の左から3番目だ。

 3番目の容器が、これが赤いノズルとぴったり一致して、つなげると便利だ。
なにしろ除草剤は、毒というイメージがある。
薄めて使うといっても、あふれた液体に触りたくないわけよ。
キャップをすげかえるだけで、セットした方が、液体に触らずに済んで便利だ!。

 グリホを万一、指についてしまって、これをハンカチで拭いて、あとで顔でも拭こうものならどうなるか知らんわ!
なお、安全性は大丈夫らしい。
超大量に一般にホームセンターなどに出回っている除草剤だ。

 ともあれ、このダイソーの除草剤、現液を10倍に薄めて売っているのが、この濃い濃度がちょうどいい。
そのまま、薄めずに直接雑草に吹き付けるといいわけよ。
というのは、グリホは本来、100倍に薄めて使うのがいいとされている。
100倍に水道水で薄める。

 でもな。
100倍に薄めると、効きがだいぶ悪い!。
枯れるのに一週間以上はかかるし、枯れないものもある。
だからネットで確認しても、『30倍から50倍ほど』の間で使うと、早効性もでてきて、なかなかイイらしい。
なにしろ安いもんだから、薄めずに濃く使っても、あまり惜しくない。

 ダイソーの10倍液はさすがに濃過ぎるかもしれん・・・が、手でノズルをシュッシュとやると、あまりやると握力で手が痛くなってしまうので、回数は少なめにしたいから、濃い液体をピンポイントで狭い面積に使う方がちょうどいいわけよ。
雑草の頂芽を狙ってな、シュッとやる。

 一週間後ぐらいから枯れてくる。
完全に枯れるには一ヶ月ぐらいかかるようだ。

写真

 この写真はイメージだが、コンクリの透き間から生えてきた雑草にはちょうどいい。
庭の広い面積をやるのは不向きだ。
すぐ液体が無くなってしまう。

 イネ科の植物は水をはじいてしまってうまく付着しないので、今日オレがカラッポのダイソーの液体に、安売りのグリホ(最初の写真で右端のもの)を10ccほど、つまりダイソーの容器は350ccなので、35倍に希釈ということになる。
そこへクリーナーの現役、刃物クリーナーの現液も10ccほど加えてみた。
このクリーナーの展着性は強力だから、眼鏡クリンビューみたいにして使っている。
(レンズの油が完全に取れるし、曇らない。このクリーナーは風呂場掃除にも強力。)

 クリーナーの液はこれはやや高価なものなので、詰め替え用のボトルでまとめ買いして単価が少しでも安くなるようにしている。(最初の写真で左から2番目のもの)

 あ、そうそう、除草剤の効き目についてだ。
ジャリを敷いた庭とか、ジャリを敷いた農道などで、果樹とは基本的に離れた場所に使うようにしている。
葉っぱの表面から吸収するタイプだからで、雑草には効くが果樹には効かないなんて選択性は無く、つまり、非選択制除草剤ということになる。

 噴霧のこまかい水滴が飛ぶので、果樹のすぐそばで、たとえば根元とかにやることはできない。
非農地用の除草剤でもあるしな。
庭のジャリに生えた細かい雑草などには、経験からいって、大きな雑草よりも、ちっちゃな雑草によく効く。
便利だ。
今後、なにかと使用機会は増えていきそうでもあるわな。
2021年1月24日 アメバの果樹園ブログから転載

作者を誉めるメールを送ってくれえ〜!
▲目次へ戻る