二季成りラズベリー秋の陣
 赤い実のなるラズベリー、秋の実が成った。
二季成りの品種「インディアンサマー」のようだ、

写真
2004年10月30日撮影

 だがよ、今までの経験から言って、秋にも成る品種といっても、秋は成らないことが多かった。
まさに、成ることが「ある」という程度で、成ったり成らなかったりの不安定さだった。

 園芸カタログのラズベリー解説にゃ、一年で二度採れる、とあっけなく書いてあるけど、それは安易な説明文だと思うよ。
つい信じてしまうじゃねーかよ。
ようし、言ってしまおう、ラズベリーの二季成り品種といっても、基本的に、秋は成らない、成りにくい、とね。
オレの栽培では、秋は成らないことが多かった。

 が、成った年もあった。
その様子を見ると、生育環境がひときわ良かったりすると、夏以降も成長を続けて、秋にも実が成った。
なにか条件が悪いと、初秋には成長が止まってしまうんだが、それが止まらないようすると、成るようだ。

小さい秋みつけた ラズベリー秋果実
 秋果のリクツを付けると、こうだ。
基本的にラズベリーは、普通の一季成りは、初夏に枝葉を伸ばして、果実を成らせ、地面からも若い枝を伸ばして、生い茂った状態で秋をむかえて、冬には落葉し、春からまた成長して実を成らせる、というサイクルを踏む(一度成った枝は、枯れてしまう)。

 夏には花芽(はなめとオレは読んだが、かが、と読むそーな。)というものが出来上がる時期で、それは本来、冬を越して初春に枝が成長を始めたときに花を咲かせるものだが、何かの事情で、秋のうちに、枝が再成長を始めてしまうと(二次成長)、秋口であっても花を咲かせてしまう、という、一種の狂い咲きを起こす。

 ラズベリーの品種のなかでは、これを比較的起こしやすいものがあって、これが二季成り品種だろうな。
今までのオレの手入れの悪さは棚に上げるとして、今年は、秋に実を成らせるための夏季剪定、というものをしてみた。

※補足 夏季剪定は「ジョニーのいる家」というHPを参考にしたが、現在、参照できない模様。

 ラズベリーの夏季剪定というのは、夏のラズベリーを収穫した直後に切り詰める、という。
六十〜八十センチぐらいの高さだ。
こうすると、秋にも実が成るという。
剪定することによって、強制的に再成長させて、結実させる、というワザだ。

※また補足 一度なった枝はもう成らないので根元から切って、地面から新しく伸びた新梢の先端を切る、ことらしい。

 で、オレは、地面から伸びてきた一本立ちの新しい枝に対して、頂上の方を剪定しておいた。
このあと、側枝が伸び始めた。
これに花が咲くかと思ったら、咲いてこない。
なあんだ、違ったか、とオレは忘れてしまっていたら、果実が成っていたというわけだ!。

 秋果といっても、九〜十月は成らず、十一月近くになってから晩秋に果実が成ったので、もう少し早ければと思うが、ともあれ、秋のベリーって数少ないから、このさい有り難く賞味することにしよう。
秋は、初夏のように腐りやすいことはなく、カビにくい。
ラズベリーの秋の実りは、他の果樹に比べれば量的には少ないが、収穫の楽しさは同じくらいに多いぞ。

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