ラズベリー豊作だけど果実の形が
 ラズベリーが豊作でさ、今年(二〇〇五年)は今までにないほどの大量結実。
ウヒャーとハッピー気分で、せっせと食べ始めた。
今までは、熟したラズベリーは探して全部食ってしまってたけど、量が多くて、今年に限っては、その場で熟したモノは全部食べ切ることができなかったくらい。

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塀の角に植えたラズベリー 2005年6月28日撮影

 豊作だ。
満ち足りると、ココロの方でも願望や行動に余裕ができるのか、採りきれないのがこれから腐ってしまうとしても、気にしない気にしない。

 さーて、そんな気分で、季節を過ごしていくはずだったのが、数日を経たずして、意外な光景に出くわすことになってしまう。
おっと、補足情報。
今年(二〇〇五年)は、梅雨が前半は空梅雨で降雨がとても少なかったから、ラズベリーはあまり腐らずにたくさん成った、という理由もあったと言っておこう。

 ベリーコテージに行ったんさ。
そのときラズベリーの雨よけ栽培を見る事ができた。
ビニルハウス内でのラズベリー栽培で、保温という使い方ではなく、単に雨よけとしてビニルハウスを使っている。

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ベリーコテージのラズベリー栽培 2005年7月2日撮影

 相当かなりの手入れの良さで、すごいものだとオレは感心して、今回の見学では味見程度に少し食べていいということだったので、あっちで一個、こっちで一個、と歩いて、ゆっくり手のひらに採って優雅に味わって楽しんでいると、あれぇ〜、果実のカタチがうちのと違うぞ〜。

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ベリーコテージのラズベリー。果実が丸い。
右側の写真は、翌年の秋2006年11月12日にベリーコテージで撮影したもの

 お皿に乗せるときは、果実を上下逆さにして、ケーキとかに使われるわけだが、ベリーコテージのラズベリーは形がいい。
形がいいと感じたのは、なぜこのことをわざわざ感じたかというと、オレんちのラズベリーは縦長なんである。
形や粒々もよく見ると、うちのはなんだか不揃いだ。
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これらの写真はオレのところで栽培しているラズベリー

 オレんちのは、サラやケーキに逆さにして乗せて飾ることが、縦長の果実だから立てづらいし、なんだか形も見劣りする。
なんでえ?。
だんだん焦るオレとしては、まず思い当たるのは、果実の肥料度のことで、ベリーコテージのラズベリーは一回り大きな果実が多かったので、何か肥料を効かして『豊満な』果実になったのだろうとひとつ推測した(オレんちでは無肥料)。

 次は品種のことだ。
ラズベリーといっても、何か営業用の新型の品種を使っているんじゃないか?とオレは思った。
形がいいタイプの。
でも、質問したら、植えてあるのは、インディアンサマーという普通のラズベリーだという。
ん?、うちのも同じインディアンサマーのはずだ。
オレはホームセンターで買ったから厳密な品種名はわからないけど、これはすっごく一般的な品種だから、たぶん同じだ。

 形がココとウチでは違うよう〜!。
そしたら、「細長い果実のもある」とのことで、長年栽培してきて、ベリーコテージでは実に何か豊満形の形質変化が生じたようで、一部の区画には細長い果実タイプのラズベリーもあるという。
同じ品種でも、さらに細分化して、微妙な異系統に分かれた、とオレは判断した。

 さて、このような新たな体験をもとに、オレは自宅に帰ったのだが、空梅雨が終わり、急にまとまった雨が降り始めていかにも梅雨らしくなった。
すると!だ。
ぎっしり成ってたうちのラズベリーが急激にいっせいに腐り始めちゃった。
株の茂みに押し入ってまともな残存果実を採ろうとしても、赤い腐った果実がズボンに着色してしまうので、もう、採れない。

 で、収穫は終わってしまった。
オレはこのあと夏季の剪定をしたよ。
この剪定をすると秋にも成りやすくなる。

 剪定することで、枝が増えて伸びながら、秋にも果実を成らせることができる。
秋になった枝は冬に枯れてしまわずに(ふつう、ラズベリーは一度成った枝は枯れるという)、春にもまだ一応成長して初夏の果実を成らせる、らしい…と、昨年はオレ、夏季剪定を初めてやったからな。

 というわけで、今年はじめての大豊作を分析する次第。
夏季剪定は一回で二度お得のようで、茎が柔らかいからザクザク切り易いこともあって、まあ、これくらいならというわけで、手抜き栽培大好きなオレでさえ、手入れをしたのであった。

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