スペアミント登場
 那須のペンションで、朝のヨーグルトに添えて出されるミントがあった。
オレは皿洗いのバイトとかしていて、ときには、ヨーグルトの小皿にミントの葉を添える作業を厨房内でしていた。
だから、このミントには、なじみがあった。
名前は、あとになって思えば、スペアミントだ。

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スペアミントの名前は、葉っぱがスペード(槍)形だからとか。アップルミントは丸葉。
2010年8月24日撮影

 このヨーグルトに添えられたミントの葉は、お店で買ってきているわけではなく、ペンションの庭で生えているものを使っている。
よく生えて伸びるので、枝の先端のキレイで小さな葉のみを使ってる。
まあ…、摘むのはペンションのマネージャーで、オレではないけどさ。

 このミントの葉を、水洗いのとき、葉っぱの束をボウルに入れて、ユッサユッサと揺さぶると、ほんのりと上品に香り立つ。
周りに漂うが、でも、香りは薄め。
実際、ヨーグルトに添えて出された小さな葉を、食べて噛んでも、匂いはあんまり感じないな。
もっとも、デザート用としては、これでちょうどいいあんばいだけど。

 さてさて、あるとき、あまりにも長く伸び過ぎたスペアミントの枝が、切り詰められて捨てられていたのを、オレは発見。
枝葉だけで、根っこがついていない。
オレは、それをもらってきた。
知識として、ミントは挿し木ができる、ということを知っていたのでね。

 でも、挿しても、根付くかなあ?。
とりあえず、ブルーベリーの根元の湿ったオガクズに挿しておいた。
これでもう大丈夫だろう。
と、放置していたら、あとになって見たら、ほとんど枯れてしまってた。

 ミントって、簡単に殖えるんじゃなかったのけ?。
なかなか根が伸びてこないんだ。
一部の挿し枝だけが、ようやく根付いたけど。

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ブルーベリーの根元に挿したスペアミントが、数年たってようやく育った
2010年10月31日撮影

 それにしても、このスペアミント、あんまり臭わないんだ。
野外だと、葉っぱをちぎって臭いをかいでも、なんだか、あまりミント臭がしないなあ〜。
匂いについては何度も確認したけど、室内ならヨーグルトの上に乗ったスペアミント葉を、オレは口に入れてハムハムしてみると、ほのかに香って、これぐらいの薄い臭いの方が、室内ではちょうど適役と思われる。
これはこれでいーかもしれないけどさー。

 屋外でブヨの集中攻撃に遭っているオレは、どうなるんだよ。
情報では、ミントの葉はブヨよけに役立つはずだ。
ミントの臭いで虫除けにすべく、かといって、ズボンのポケットにミントの葉っぱを突っ込んでグチャグチャの緑色になるのは嫌だったから、頭髪の上にミントの葉っぱを乗っけて、麦わら帽子をかぶった。

 これでブヨ除けになっているはず…。
のはずなんでけどな。
効果は、なんだかイマイチ…のような気がする。

まだつづく
2010.11.15 記
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