夕焼け小焼けの〜クワの実を♪
 クワの実ってどんなのだったかなあ〜?。
「赤とんぼ」で「こかごに摘んだのはあ〜♪」と歌っても、そもそもオレの住んでいた近所では、カイコ用の桑畑がなかったから、クワの実っても、全然わからなかった。

 「子供のころに食べて口の周りが紫色に染まった」といっても、オレ自身が子供のころは食べたこともなかったし、そもそも桑の木さえも知らなかったから、見当がつかねえんだ。
だが、幸運なことに、小学校の授業で「桑」がわかった。
クラスでカイコを飼って世話をしたからで、これで「桑」の葉っぱと木の姿がわかった。

 葉っぱの記憶をもとに、うちの近所を探すと、ありゃ意外なことに、桑の木が散在していた。
あったんだなー。
クラスで育てたカイコは、成虫のガとなり、卵を産んで、オレは小さな幼虫をもらって夏休みに入った。
朝のラジオ体操に行って、帰りに夜露で濡れた桑の葉っぱを摘んで、カイコを育てたっけ。

 で、果実はどうだ?。
ねえな。
実がなる季節はいつだ?。
それすらもわからないので、仕方ないので、かといって果樹の本には載ってなかったから、山野菜などの植物図鑑などで調べたら判明した。

 六月だ。
赤とんぼがなんで六月に?。
よくわからんぞ。
夕焼け小焼けだから、「秋」だと思ったが、季節が合わないな。
トンボは夏には山の方にいるし、山は涼しいから桑の熟期が遅れて夏で、トンボと桑が一致か…?。

 もうっ、手探り状態じゃねえかよ!、わかんねえぞゴルァ!。
山野に全軍突撃せよ!。

※こかごに摘んだのは幻か〜♪と、歌詞では思い返しているので、トンボを見ている時と桑の実摘みは同じ時期ではないらしい。

バスケットに摘んだのはマルベリーか
 出会える機会はあるもので、桑の実を発見!、食べてみる。
黒くて、水分が多くて柔らかい果実だ。
やや時期遅れだったせいか、少々腐り気味の果実があり、それを除けば、充分甘くてうまい。

写真
近所で見つけた桑の実
2001年6月2日撮影

 野生?の果実としては、かなり美味な方だ。
無理に例えれば、味はブラックベリーによく似ている。
この桑は養蚕用であって、果実用としては品種改良はされなかったはずだが、木イチゴなみのおいしさがある。
これなら昔の子供にとってはうまかったはずだ。

 今は現代で、オレは自分の娯楽のために、上品にキメる食べ方もチェック中だ。
冷凍して、ショートケーキのてっぺんに一個ずつ乗せると、おしゃれで上品なお菓子になる。
どーだい!、うまいぞう。
※元は他人のアイデアで、喫茶店のケーキに、いろんなベリーが乗っていた。

 桑の実は、園芸の果実用もあって、マルベリーとか、大実クワ、という苗木が販売されている。
外国生まれのマルベリー品種は、その葉っぱをカイコが食べてくれるかどうか?。
それにクワの木はオスメスの区別があるようだが、でも苗木一本だけでも充分に成るらしいが、詳しいことはオレにはよくわからない。

参考HP
桑の実マフィンの作り方
桑の実スコーンの作り方
(2003年6月8日時点のURL)

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