憧れのクルミの実
子供の頃、オレはクルミに強い憧れがあった。
身近な果物ではなかったためだろうな。
野球で握力を強くするためグリグリ握っている友達もいたが、クルミの数そのものが少なかったので、食べる機会はとても少なかった。
このクルミだが、表面が黒っぽくで、そのうえ、めちゃんこ固い!。
クルミ割り人形では、全く割れないだろーな。
割るには、金づちでたたかなきゃならない。
強くたたきすぎると「木っ端みじん」という言葉どおりになってしまうけどよ。
この写真はオレが撮影したものではなく、
別ホームページから引用したものだ(現在リンク切れ)
オレが中学生のころ、友達が言うには、クルミの木が近所にあると言う。
エッ、ホント?。
オレはうれしくなって、頼んでその場所に連れていってもらうことにした。
ワクワクしながら自転車で行ったら、道にたくさんの果実が落ちていてた。
頭上には枝が張り出していて、それがクルミの木らしかった。
この「クルミの実」だが、地面に落ちた実は、予想外なことに、これが大変キタナイ!。
まっ黒の果実が腐っていて、しかも悪臭をはなっていて(だったと思う)、この中にクルミのタネがあると言われても、これじゃなあ〜。
犬のウンコが路上に散らばっている状態とでもいおうか。
外側の実の部分がベッタリとタネにへばりついて腐っていて、腐った部分を取り去る必要があるわけだ。
形態としては、ギンナンと(色は違うが)少し似ているような気がする。
素手でタネを拾い出すのはちょっと無理というか、さすがにためらってしまった。
結局クルミはとれなかった。
友達は、しゃがみこんで棒でほじっていたけど、Drスランプのアラレちゃんがウンチを突っつく姿によく似ていた(そういう漫画が当時あったのだ)。
一応補足すると、このクルミはオニグルミというらしく、きちんとやれば、ちゃんとした状態で収穫できるようだ。
また、オニグルミは火であぶると割りやすくなるらしい。
オレは試してないけど。
舶来品のクルミ
オレが高校生のころからだと思うが(一九八〇年代後半以降)、スーパーマーケットで輸入品のクルミがたくさん売られるようになってきた。
見た目はクルミだが、袋の表示ではウォールナッツというようだ。
ここでの名称は、とりあえず「西洋クルミ」としてみよう。
ウォールナッツ=walnut
この写真はオレが撮影したものではなく、別ホームページから引用したものだ
(現在リンク切れ)
西洋クルミは、アメリカで栽培されたものが主流らしいが、このクルミの外観はと〜ってもキレイだ。
日本のクルミと同じような「クルミ」といっても、たまげるほどの違いがあって、フランス人形と土偶ぐらいの差がある。
日本の野生クルミは、もちろん土偶の方だ。
西洋クルミは、性質が日本とは大きく違っているためで、外皮はタネにへばりつかずに離れやすい種類で、そのためじつに綺麗だ。
そのうえ、これぞまさしくクルミ割り器で割れるほどの薄い殻で、パカッと割れる。
中身は、ネズミの脳みそみたいな外観で、うまくやればかなりキレイに取り出すことができる。
味はうまくて、一袋買えば飽きるほど食える。
本によると、野生のオニグルミの方が濃厚な味だそうだが、西洋クルミを一袋全部食おうとしても、味が濃すぎてオレは途中で食い飽きてしまうくらいで、野生でなくても味は充分濃い。
西洋クルミの方が手軽に入手できるので、オレはもっぱら西洋クルミを買うことにしている。
「クルミの栽培」についても本でいろいろ調べたが、ま、オレには無理だね。
日本でも栽培している地方はあるが、畑の面積や年数、収穫量を検討すると、スーパーで買った方が手っ取り早い。
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