街路樹のヤマモモつまみ食い
 ヤマモモって、何じゃ?。
あとで、果樹園芸の本で知ったけどな。
その後、果実については、宅配便で送っていただいて食べたことはある。
うまかったなぁ。

 できれば、オレも自分の畑で植えてみたいんだがな。
なにしろ、茨城県では気温がやや不足して、ヤマモモって、近所じゃなじみのない果樹だ。
でも、東京都内に行けば、街路樹に植えられているヤマモモが、季節になれば実を成らせているそうだ。

 それ見てみたいな。
実際にヤマモモが木になっている様子を見たい、とオレは思った。
そういう潜在願望があったが、果たせぬままに年月を過ごしていた。

写真
2008年7月3日撮影

 そんなある日、クルマで千葉県の東京湾沿岸に行ったところ、たまたま道の駅駐車場にて、常緑樹の下の歩道が、ブツブツと赤いシミになっているのを発見したっ!。
あれは!、果実が落ちて、ツブれている光景だっ。

 ヤマモモが果実を赤く成らせているのを、木を見上げて発見。
ほうほう〜、こう成るのか。

 つまんで収穫してみる、と言いたいが、ややスンナリ採れん。
指先に力を込めたら、あらあ〜、血みどろの手になっちまったよ。
果実の汁だけどな。
果実つぶれやすし。

写真
2008年7月3日撮影

 お味はすっきり甘い。
べつにヤニ臭くはなかった。
木にもよるのかもしれないが。
タネは一果に一個入っている。

 それにしても果実柔らかすぎる…。
ちょっとでも未熟だとポロッと採れなくて、つまんだ果実に力が加わって指先に赤い汁がにじむ有り様。
こりゃあ、スーパーでの流通は難しいぞ。

 とか思いつつもオレ、街路樹のヤマモモを、歩道で手を伸ばしてつまみぐいしている光景は、まさに不審者だし。
落ち着いて食べることも、たくさん食べることもできやしない。
ましてや、良い実だけを選んで食べることも…、難しいわな。
ともあれ、オレにとってのヤマモモは、後日の課題にしておこう。
2010.2.6 記
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