ボンボンウリウリイィィーー 盆と瓜
 実の成る木が趣味のオレは、親戚の叔母の家に行った。
叔母がいろいろな果物を植えているのでね。
二〇〇一年七月二十二日のこと。

 子供のころは親に連れて行ってもらっても、最近はとんとご無沙汰だったが、「収穫」を目的にして、いい年して、遊びにおじゃまさせてもらうことにした。
そうだ、オレも小さな子供達(孫でもよい)を「うち」に引き付けるときは、この手を使おう。

 「ブルーベリーが収穫時期だよ」とか言って、子供たちに摘ませよう、ってな訳だ。
オレ自身が子供のころに親戚に行ったときは、行っても何もすることがなくてヒマだった。

写真
夏は海に行くという手もあるが。
水平線の左の黒い線は防波堤。茨城県の大洗町にて。

 なんせ、盆の帰省で「田舎に帰る」とか言っても、もともと田舎に住んでいるので、近所だから大して変わらんのでな。
ブルーベリーとブラックベリーがお盆のころに収穫だから都合がいい。

 さて、叔母の家だ。
「今の時期、何もないよ」と言われて、スモモの収穫は間に合うと思ったが、今回は時期的に来るのが遅すぎたようだ。
スモモの木には果実は残っていなかったが、収穫してあったスモモを食べさせてもらった。

収穫ウリシイィィーー
 「ウリもってけ」というので、軽トラックに便乗して行くと、叔母が畑でひょいひょいと収穫していく。
ウリといっても、マクワウリでなくて、淡白な味の漬け物用ウリだ。
一、 二個、三個、五個、十個、二十個、〜〜と、ウリを次々に収穫してカゴ一杯になって多すぎるぞ。

 「何もない」と言いつつも、これだから圧倒されてしまう。
あと、巨大なスイカ二個、「成熟加減がわからないから、中身が白かったらごめんな」と叔母がいう。
いえいえ、こんなにもらって申し訳ないです、オレ手ぶらで来たんだし。

 スイカは確かに、熟期がわかりにくい。
叩いたくらいでは、ハテナ?だ。
田舎に遊びに行くと言っても、自分の趣味が他人の好みに合うかどうかはわからんが、食欲は誰にもあるから、この手は使えると思うのだが。

 もっとも叔母が言うには、成人した子供達は食べないと言っていたけどさ。
収穫量が多すぎて余ってしまって、食べていないように見えるだけかもしれないが。

 盆で子供の相手するときゃ、オレが考えているのはベリーの収穫とジャム作りだ。
時間が余ったときや雨でも降ったら、子供にはDVDかビデオで、まんが日本昔話の怪談でも見させよう。

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