ブルーベリー摘み取りに行こう!
 ブルーベリーの摘み取りに行ったら、大粒のブルーベリーが大量にあって、腹一杯になるほど食べてきたところだ。
オレは、すっかりゴキゲンになって、大満足。
この超一流ブルーベリー園、それはどのような様子であったか、これから述べてみよう!。

ブルーベリーイベント
 ブルーベリーつくばシティ2000というイベントがあり、その関係上で、見学アンド摘み取りという特殊な摘み取りがあったので、二〇〇〇年七月二日に行ってきた。

写真
イベントのシンボル
これは別ホームページから引用したものだ(現在リンク切れ)

 当日は、梅雨時だというのに猛暑のカンカン照りで、雨に降られるよりはマシだけど、日射病になりそうなので麦わら帽子をかぶって参上。
見学者というか、摘み取り体験のメンバーを載せた観光バスは走って、何やらとてもわかりにくい場所に到達。

 そして茨城県ではトップクラスの研究と実績を持つ鈴木さんの農園に歩いて到着。
この鈴木ブルーベリー園は、予約開始してから一〜二日で満杯になるという大人気の園で、例年ならオレなんぞはまず体験できない園だ。
現にオレは昨年断られているが、今回はこのイベントのために他の一般客を断って、今回の摘み取り体験のために空けておいたという超一級の待遇ぶりだ。
日本国内のブルーベリー園では、過去の実績・影響・充実ぶりから見てもここはトップクラスであろう。

 ワクワクしながら入場できるのを待っていると、ブルーベリー園は鳥よけのアミに全面的に覆われていることがわかった。
編み目は二センチだそうで、二・五センチだとスズメが入って食い散らかすそうだ。
なるほど。

ブルーベリー園に入場!
 いざブルーベリー園の入り口を入ると、こりゃスゲエ、まさしくうなるほどのブルーの山!。
ブルーベリーの粒は充分すぎるくらいのでっかさで、足下にはデカい粒がバラバラ落ちてるし、もったいないくらいで、樹には青いヤツがギッシリ成っている状態。
青い熟したものを選んで収穫どころか、熟したものばっかりなので、その中からほんの一部をつまんで食べるような状態だ。

 だからもうぜいたくの極みで、オレなんかはデカい粒だけを集中的に選んで取った。
デカさたるや、Aクラスの優秀品ばっかりだ。
味も立派!。
充分に甘いじゃん!。
どれもこれも甘くて、酸味すら感じないくらいで、むしろわざわざ酸味が欲しくなるような甘さだ。

 すっかりハイな気分になって、あっちの実、こっちの実と食っては収穫して回った。
優秀な実だけ食って、これじゃまさしく、オレは野鳥の食い散らかし状態となってしまい、野鳥というのは少し突ついては、その果実全てを食わずに、次々に果実を突ついて回るからね。
なんせ、大粒のブルーベリーゴテゴテ状態だ。
やったぜ、ラッキー!。

写真
粒のサイズは大きい。この写真はオレが撮影したものではなく、
大関ナーセリーによるつくばブルーベリー園 鈴木農園の紹介記事
から引用したものだ(2001年10月8日時点のURL 現在リンク切れ)

 ブルーベリーの樹はたくさんあったから、それらを見ていくと、樹はけっこうでかい。
ブルーベリーの木の高さは二メートルほど。
幅は、木の中心部から片方の先端まで一〜一・五メートルぐらいだったから、樹冠の広さは、直径二・五〜三メートルくらいだったかな。

 ブルーベリーの幹も太くて五センチぐらいもあって、植えてから二十年ぐらい経過した感じだ。
木と木が触れあって、通り抜けづらい場所が多かった。
あと、防鳥アミの高さは二・五メートルほどの高さで、余裕があってオレの頭にも触れないのでいいし、また、ブルーベリーの大部分もこの高さに収まっていた。

うまくてでっかいスパータン
 夢中で食って回っていると、粒がでかくても、つまむとフニャとした手触りで、過熟して発酵が始まっているのかウッとする味で、吐き出すほどではないが、なんとか食べて飲み込めるものが、かなりあった。
説明によると「柔らかいものでなく、固いものを収穫するように」とか「これからは収穫時に固い品種のものを増やすようにしたい」とか言っていた。

 「柔らかいものより固いもの」という意味がオレは最初わからなかったが、つまり傷みやすい品種があるというわけだ。
ダローが傷みやすいと言っていたと思うが、それはデキシーだったかもしれないが(多分ダローだろう)、他にハーバートも柔らかいと言っていた。
商品発送の際に、傷みやすい品種は不向きだと知っていたが、摘み取りでも柔らかい品種は日持ちが短くて不利のようだ。

 スパータンは、これはスッゲーいい。
粒が大変でかいうえに、粒も固めで、味だってとても良い。
これはオレだけの評価でなく、他の人も同じように良い評価をしていた。

 スパータンは、果実が押し合いへしあい状態になりやすい品種と聞いていたが、実際にはそんなことはないのか、または園主の丁寧な管理によるためか、大変取りやすい状態だった。
収穫しやすいうえに、大きな粒だから、摘み取りするとどんどんたまって、収穫の効率もいい。

 収穫しながら園の端まで来たところ、足下にはモミガラが分厚く敷き詰めてあって、フワフワした感触だ。
マルチでふかふか地面で、地面が見えない。
落果した果実は埋もれてしまうので、ふんづけてグチャッとならないので、これはこれで清潔で便利だ。

 そういえば、ハイブッシュは夏に枯れることがあるそうなので、ホームベルやティフブルーに接ぎ木して育てるのがいいと言っていたっけなー。
敷地の地下水位が高いというか、ここの園地は水たまりができやすくて、ハイブッシュを自根のままで育てると枯れやすい問題があるので、接ぎ木で対応していると言っていた。
ホームベルが、台木として特に良いそうだ。

ブルーベリーに関するゼイタクな悩み
 大粒の完熟ブルーベリーばっかり食い続けていたら、ブルーベリーだけでハラいっぱいになってきた。
こうなると、どれはイヤで、どれが好きか、というゼイタクな好き嫌いが我ながらでてきた。
中粒のやつは、あまり取りたいとは思わなかった。
小粒は、見ただけで敬遠した。

 粒が小さくても大粒と同じような味だったが、大粒の方がずっとうまそうに見えた。
それに小さい粒は、腕を伸ばしたり引っ込めたりする回数が増えて、収穫がいちいちめんどくさい。
もっとも、大きな粒が大量にある状態だったから、小さいものはわざわざ採る必要もなかったせいもあるが。

 あと、粒がぎっしり付いて、押し合いへしあい状態のもの。
これは摘み取りにくいので、これも敬遠した。
品種間の味の違いはあまりなかったが、それよりも、傷んだ果実というか過熟で味が変質したものは、これは明らかに味が悪くなっているので採るわけにはいかなかった。
過熟でやや痛んだダローは、つまむとフニャとしていて、食べるとレーズンみたいな味がした。

 持ち帰り用の限度は六百グラムとされていて、また、時間も三十分制限だったので、傷んだ果実に注意して精一杯食って採った。
スパータンを中心に採って、ダローも多少採ったと思うが、ちょっと潰れてしまったかもしれん。

 時間内にパックも満杯になり、お腹も一杯になり、収穫量といい、制限時間といい、飽きない程度といい、これくらいが妥当な設定だろう。
あっははは、大満足じゃあ〜。
やったぜい!。

うまいブルーベリーをジャムにした
 すっかりゴキゲンになり、ずっしりした重さに満足しながら、自宅に帰った。
翌日の朝、冷蔵庫に入れておいた生ブルーベリーを食べたら、意外なことに、甘いばかりだったブルーベリーに酸味を感じた。
冷やすと、酸っぱさを感じやすくなるのかもしれん。

 もうひとつ気になることとして、冷蔵するとブルーベリーがブルーの色でなくて、黒っぽくなってくる。
これは、ブルーベリーの表面には白粉があって、その光加減でブルーに見えるという事情があるのだが、手で摘んで指紋が付くと、粉が落ちて黒い果皮が見えてくる。
さらに冷蔵すると、水分が果実の表面に付着して、いっそうブルーの色に見えなくなってくる。
そのうえ、収穫した粒をザラザラーッと容器に開けたりすると、これまた色が落ちて、黒っぽくなる。

 生で摘み取りの方がうまく感じるし、ブルーの色のままの方がずっと素敵なので、ブルーベリーはやっぱり自分で摘み取るのが向いているだろうな。

 鈴木ブルーベリー園のブルーベリーで作ってもらったジャムは、水分が大変多く、皮も薄く、サラサラーッとしていた。
妻が言うには水分は加えていないそうだが、あまりにも液体状態だ。
原因としては、大粒サイズ中心のため、果肉に対し皮の割合が少ないためじゃないかなーと、オレは推測した。
以前にラビットアイ(ホームベル主体)で作ったときは、煮詰め過ぎだったかもしれないが、巨峰ブドウを皮ごと煮詰めたようになって、ベタベタのノリ状態になってしまったものだ。

 摘み取ってきた大粒でウマいブルーベリーを、ジャムにしてしまうのはもったいないと思ったが、自宅にいったん帰ってしまうと、摘み取り時のような気分の高揚感がないせいか、それに冷蔵したら酸味を感じるようになったせいか、総合的には賞味がやや下がるように感じたので、ジャムにしたのはかえってよかったのかもしれん。

 な〜に、ブルーベリーが欲しくなったら、今度は別の園になるけど、また行けばよいのだ。
それにオレが栽培しているブルーベリーもそろそろ収穫が始まるころだ。

つづく

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