果樹園への数学 植付間隔
 広い畑にブルーベリーを植えることにして、で、植える間隔、って、どれくらい?。
ヨソの園でブルーベリー樹をいろいろ眺めると、でっかく育ったブルーベリー樹はタテヨコ二メートルぐらい。
オレとしては、間隔をゆったり三メートルとることにした。

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樹冠二mと通路一mを開けて、計三mの幅

【問い】一反(千平方メートル)あたり、苗木は何本植えられるか?。

 自問自答する。
えーと、三メートル間隔だろ。
三×三=九、で、一本につき約九平方メートルか。

  千平方メートルを九で割る、というのは、そもそも九で暗算するのは少々面倒なので、九ではなく、十と考えることにして、千平方メートルを「十」で割る。
千÷十は、百。
というわけで、百本だ、一反につき百本の苗木を植えられるワケだ。

 なお、園内に入れるクルマの通路も確保したいから、あらかじめ余裕をとっておきたい。
というのはだな、苗木をぎっしり植えてしまうと、軽トラックが中まで通れなくなって、オレが手でモノを運ぶハメになってしまうからさ。

 クルマで運ぶのがいいじゃん、ラクだし。
どのみち人が歩く通路は確保するんだから、そのうちの一部の通路は幅を広めにとって、クルマが通れるようにしたい、ってわけだ。

 念のため正確な計算としちゃあ、千÷九は百十一本だ。
一反につき百本だけ植えることにして、十一本の余った面積は、これはクルマの通路や防鳥用鉄柱などの予備のスペースに転用することにした。

チドリ足で苗木を植えよう
 苗木を植える間隔は、オレは全て三メートルで植えることにした。
日光に充分あてて味が濃いのを食べたいし、木をぐるっと一回りして摘み取りしたい。

 普通は苗木を「平行」に「列」に植えるんだけど、苗木をさ、互い違いに植える方法がある。
千鳥(ちどり)に植える、という。

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 チドリ足の酔っぱらい、とか言うだろ、あのチドリのことだ。
互い違いにジクザクに植えることを、オレは正式名を知らないが、チドリに植える、っていう。
また、木を四角形に植えると、四本の樹の中央部分に少し空間が残ってしまって、場所がもったいなく感じた。

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 だから、お互い違いに植えることで、◯の凸凹をうまく補うようにすれば、ほら、土地を有効に活用できるじゃん。

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整然と植えて酔っぱらっていなくても、チドリ、という

草刈りラクしたい
 それによ、ブルーベリー園で草刈りのアルバイトをした経験では、オレは大型の芝刈り機のようなものも使って雑草を刈り取っていたが、樹の回りをタテとヨコに進ませて、これですっかり終わった気分になっても、樹の四隅に雑草が残っているんだ。

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 この余った雑草が目ざわりだ。
じゃあさ、というわけでオレが思い付いたのがチドリに植えて、ヨコ・ナナメ右・ナナメ左の三方向から刈り進むことで、樹の回りを六角形に刈り込んでしまおう、ってワケさ。

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  草刈り作業は、オレはぁー、もう心の底からウンザリしているので、こーゆーコトは、できるだけ機械で済ませて、根元の草を手作業で取るよーなコトは、なるべくしたくない。

【オマケの問い】三メートル間隔で千鳥植えにしたとき、一反(千平方メートル)あたり、何本植えられるか?。

 これがたまげるほど計算が難しくて、一本あたりの面積は六角形で考えることにしたが、アタマ絞ってウンウン考え込むハメになった。
ピタゴラスの定理を使うから一応は中学生の数学だろうけど、畑で暗算するのは全くムリ。

イラスト

 三角形の面積の求め方は「底辺×高さ÷二」だっけなあ。
悪戦苦闘の末、一本あたり約七・七九平方メートルで、答えは、一反あたり百二十八本、と出た。

 なんだか難しく考えたような気がする。
土地の端の方で無効地(六角形が半切りになる状態)が発生するので、そこは網掛け用の鉄柱スペースに使うことにするが、メンドくさくなってきたので、一反につきやっぱり百本だけ植えることにしよっと。

まだまだつづく

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