ブルーベリーのピートモスC/N比
 ブルーベリーの肥料として、ピートモスにモミガラと硫安を混ぜて、オレはそこそこ育てることができるようになっていた。
そんなある日のこと。
有機質の肥料としては、他にも、木のチップとか皮(バーク)とか、ワラとか落ち葉もある。

 だが、木のチップなんて、いったいどこで入手したらいいんだよ?。
インターネット上で検索していたら、チップや木の皮そのものを販売するよりは、堆肥になってから売る方が普通、ということがわかった。
堆肥の原料に硫安をまぜてC/N比を調節しているとか。

 C/N比はわからんかったが、堆肥の原料のひとつに、ピートモスが挙げられていた。
ピートモスか、オレは大いに興味がわいてきたぞ。
ピートモスに硫安を混ぜて、C/N比を調節する…。
ひょっとして、ブルーベリーに肥料やりとして考えるなら、ものすごく重大な情報かもな!。
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経緯は雑多な情報から紆余曲折して、めんどくさいので略
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 C/N比(しぃーえぬひ)って、炭素と窒素の比率のことだ。
CをNで割る。
ピートモスは、炭素を四十〜四十五%ほど、通常含んでいるそーな。
ワラだの落ち葉だのも同じくらい。

 チッソは、カナダ産ピートモスには一・二%ほど含んでいるそーな。
というわけで、カナダ産ピートモスの炭素四十五%を窒素一・二%で割って、C/N比三十七ぐらい。
かなり個体差、バラツキのある数値だと思うけどよ。

写真
軽トラックの荷台を容器代わりに使って用土を大量混合し、コンテナで一時保存している

 で、有機質肥料のC/N理想的な値というのは、二十〜三十ぐらいがベストらしい。
ここで、各値における特徴を、順番に述べていってみよう。

C/N比20は、植物の成長よし。
C/N比25は、ピートモス六キューブ(35kg)に硫安一kgを混合すると、この値になる。
C/N比28は、ピートモス100kgにつき硫安硫安2kg混合だとC/N比28だけど、夏の高温時の急な植え替え時に、葉の縮れを生じた。
C/N比32は、ピートモス100kgにつき硫安1kg混合にするとC/N比32ぐらいになって、これくらいだと急に植え代えても肥あたりも全然なく、発育良好を体験したが、市販苗ほどのシュートの伸びではなし。
C/N比37は、ピートモス100%用土。
C/N比40以上は、窒素不足で、オレの経験でもピートモス100%のままで、葉の黄化や新梢の伸び不全などの発育不良を体験した。
C/N比70〜80は、モミガラがこれくらい。

 よーするにだ、カナダ産ピートモスが含んでいる窒素(N)は1.2%ぐらいだが、ほんのちょっと上げて一・八%にすれば、すぐに育つ良い堆肥になるってことさ。
そうなる硫安の量は、計算すると、ピートモス六キューブ一袋(35kg)につき硫安一kgだ。

 ただし、オレが体験した値はせいぜいC/N比37を下げて30前後ぐらいまでで、25はまだ試してないけどな。
オレはせいぜいピートモス六キューブ一袋(35kg)につき硫安一kgの三分の一、つまり350gをメインにやっている(今までのところ)。
これでもそこそこによく育っている。

※オレが使っている用土は、C/Nが高いモミガラ(70〜80)を半量混ぜているため実際の肥料農度は薄くなるはずだし、ピートモスに水を多量かけると硫安は水に溶け易い物質なので、肥料農度は薄くなる。

※数値は、オレが実際に測定したわけではなくて、資料の数値を参照して、計算を加えただけなので(中学校レベル)、了承されたし。

※有機質肥料のC/N比はとっても基本的なコトなんだが、ブルーベリー界では有機質肥料を大量に使うわりには、C/N比のコトはほとんど出ないので不思議だ。

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