ブルーベリー戦略
 ブルーベリーの品種は何がいいかとか、収穫時期が長くなるように品種を組み合わせとか、それらの要素はいろいろあるんだが、オレは、今までの経緯からある考えがある。
ふつうブルーベリーの季節というのは、六月から始まって、七月が最盛期、八月もお盆くらいまで収穫期で、うまく組み合わせると、九月ごろまで長い期間にわたって収穫できるようになっている。

 オレも大まかな流れとしては、その組み合わせはするけれど、だが!、六月に収穫できる早生(わせ)品種のブルーベリーを数多く揃える、というのがオレの戦略だ。

 この考えは、オレのホームページのアクセス傾向から感じたことなんだ。
アクセス千回ごとに、その月日を表計算ソフト(エクセル)に入力していたのさ。
当初は、アクセス◯◯◯回達成は◯年◯月◯日、という単なる記録の意味だった。

 だが、そのグラフがだんだん伸びていくうちに、寒暖の季節によって、アクセスが大きく変動することを知ったんだ。
暖かくなっていくとアクセスがどんどん増えていって、暑くなり過ぎると減少に転じ、涼しくなると再び上がるけれど、寒くなるにつれて下がっていき、正月には最底値となる、というのが毎年の傾向だ。

 そのときに新規掲載作品(アップロード内容)が力作かどうかによって、アクセス数がアップするかどうかは、経験的にいって全然影響していない。
で、園芸のピークはいつだ?、となると、五月と六月だ!、と断言できる。
一月から六月までは、ひたすら上がる一方で、五月と六月に一年の最大のピークとなる。

 ↓一日あたりのアクセス数
グラフ グラフ グラフ グラフ グラフ グラフ
 七月になると、急激に下がり始める。
暑いからな。
七月といえば、ブルーベリー収穫の最盛期じゃねえか。
でも、オレはこのアクセスデータから七月にはそんなに力を入れたくないわけで、力を入れるなら六月、できることなら五月にしたい、というわけだ。

 五月に収穫できる品種はない。
ブルーベリーだけでなくて、たいていのベリーにしても五月というのはせいぜいイチゴぐらいで、六月になるといろいろ増えてくるが、というわけで仕方ないから、オレは六月メインにしようというわけで、あとあと、梅雨入りなのさ六月中旬以降は。
例年、関東地方は六月十日から七月二十日ごろが梅雨時なので、六月および梅雨時でも前半のうちになるべく収穫を済ませたい。

 園芸シーズンの最盛期狙い(五〜六月)と、梅雨の時期の収穫はなるべく避けたい、ことと、あともうひとつ、戦略的に重要なこととして、ヨソの園が、新しく新規開園のブルーベリー園が、かなりの規模でごく近い将来、ぞくぞくぞくと開園してくることが確実だからだ。

 何百万円投資してるんだか、驚愕の規模の金額投資と、広大な面積と、投資金の回収なんかできそうもないくらいの建物を作っていたり、苗木千本購入して植えただの(一本千円としても百万円!)、そんな新規開園のとこを相手では、オレなんかはまったく対抗できそうにないっ!。

 とてもかなわん。
うちの摘み取りでせっかくブルーベリー愛好者(客)と仲良くなれたとしても、翌年の収穫シーズンになって案内状を出したとしても、いま述べたような新規の大規模園の方に行かれてしまう、という可能性が、すごく高い。

 と、いうわけで、早生の品種を重点的にするということで、よその園がまだ開園していない時期のうちに一足早く摘み取り開園にして、うちは大した規模でもない予定なので楽しくやって、あるていど経って一段落して果実が不足しがちになったころには、よその園が収穫最盛期になっているので愛好者はそちらで摘み取り可能、というふうにしたい。

 あと、ベリーの種類というものは、意外なことに六月収穫というものがほとんど、といってよい。
グミ、グーズベリー、カーランツ、クワ(マルベリー)、ラズベリー、サクランボ、ユスラウメ、ハスカップなどは、六月に収穫できる。
これらも植えて、気分転換の味として採れるようにしたい。

 六月のブルーベリーはハイブッシュブルーベリーとなるが、ハイブッシュは関東以南の暖地では意外と栽培が難しいそうで、北関東のオレんとこは暖地ではないけれど、ブルーベリーを早い時期から収穫できる、という意味では、かなりいい線でいけそうだ。
で、六月の早めの時期のうちに収穫メイン、で、七月には一段落が済み、盛夏の梅雨明け夏休みには涼しい高原に出かけていってラビットアイブルーベリーの収穫、というのがオレなりの大まかな戦略だ。

 ああ?、経営戦略?をここで公開してしまって大丈夫なのか、という疑問を感じるかもしれないが、その作戦を採用するかしないかは各自の判断次第というわけで、その責任もそこ持ち、というわけで、オレはこの戦略の責任をとらないので大丈夫なのである。

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