雪の連峰を眺めながらスイーパー試運転
 ブルーベリーの樹間を草刈りしても、木の根元には雑草が残ってしまう。
根元はフツーは手作業で取り除くが、暑いし、手間だし、メンドクサイ。
刈り払い機で根元スレスレまで切ると、よく苗木までチュン!と切ってしまうしよ。

 で、この対策についてだが、刈り取った草を根元に載せればいいんだ、とオレは狙いをつけた。
刈った草を、木の根元にドッサリかぶせてしまうわけだ。
すると、意外と長い期間で雑草を防げることが、今までの経験で判明している。
堆肥にもなるし。

 グッドアイディア!。
さて、三百円で買ってきた熊手で、枯れ草を掻き集めたが、これが疲れる。
夏は暑いので、苗木十本目くらいまで掻き集めたところで、へたばってしまう。

 なんとかラクしたい一心でウンウン考えた末、オレは芝生用のスイーパーはどうかと考えた。
スイーパーの仕組みは、ブラシで掻き上げて、芝生の刈屑や落ち葉を集めるものだ。
家庭用の安価型は、後ろから押して動かすものだが、木片を継ぎ足して、前方から牽引できるようにするのはどーだろうか?。

 スイーパーは、たまたまホームセンターにあったので購入してみた。
近所の広場で動かしたところ、バタバタと勢いよく枯れ葉を集めて、意外と効率良さそうだ。
オレの思惑は、ハンマーナイフモアで雑草を粉砕して、後部のスイーパーで集めて、それをオレが手作業でブルーベリー苗木の根元に被せる、というものだ。

写真
スイーパー       リヤカー    ハンマーナイフモア
2004年1月12日撮影

 いざ、スイーパーを牽引するための工作開始。
が、これがもうメンドくさいのなんのって、工作が下手なオレには苦痛そのもので、できりゃいいんだ、見た目どうでもいいや、とにかくやっちまえ!、と自分に言い聞かせながら、やっつけ仕事でデッチあげた。

 那須高原の製作途上中のブルーベリー園に運んで、よーし、試運転だ。
スイーパーの高さ調節等がやや改善要で、接続金具がよく外れてしまったが、総合的には性能まあまあ良し。
不具合を改善して、二〇〇四年一月十二日、那須高原に再び遠征して、今度はススキ主体の休耕田で試運転する。

 それがだ!、地面が少し凸凹しているところはダメなんだ。
スイーパーのブラシが、雑草の根元に引っ掛かったり、クルマの車輪跡で地面が凹んでいるところは、スイーパーがそこでつんのめる。
枯れ草の粉砕片が長くても、これがからまる。

 つまり使って良いのは、芝生やゴルフ場や広場や公園や、果樹園でも地面を良く馴らした場所など、地面が真ッ平らで、雑草少なく手入れされた所が良い。(って、そこまでするのが大変だろーが!)

 地面に潅木の切り株があったり、枯れ草や落ち葉が多すぎるのもダメで、スイーパーがトラブってもハンマーナイフモアで強引に牽引中だから、接続部分から引きちぎれるようにしてスイーパー本体が外れてしまう。

写真
那須連峰とハンマーナイフモア道具一式
2004年1月12日撮影

 というわけで集めた枯れ草は、約三万円かかったスイーパーによるゲット量はいまひとつで、三百円の熊手を使って掻き集めたのが一番多いありさま。

 まあ、スイーパーが当初の目標に届かなくても、六分の勝ちをもって良しとする、とオレは自分に言い訳をしつつ、雪をかぶった那須連峰を眺めながら、結局はゴーカートみたいに走り回って楽しんだのであった。

※追記 その後の経過としては枯れ草回収率が悪いので、使わなくなってしまった。

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