砂利土をフルイに通したら、美味しそうな土が!
 庭は砂利敷きなんだけど、草が生えて生えて困ってしまってさ。
よくよく見ると、砂利の上に土がのっかってて、そこから雑草が生えてる。
冬になってから再びよく見ると、確かに砂利の周囲に、土がぎっしり詰まってる。

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イメージとしてはこんな感じだが、これは土がまだ少ない方
2013.1.28 撮影 以下、写真は全て同日

 冬は霜柱で土が持ち上げられて、砂利の石の上にまで、土が浮き上がっているようだった。
長い年月が経っていくうちに、ホコリが積もり積もったり、泥付きの野菜を洗ったり、長靴の底についた土が、砂利の上に残されたりで、土がたまっていくようだった。

 ん〜と、業者に頼んで砂利交換するのは高くつくだろうから、オレがフルイ(篩と書く)を使って、砂利と土をよりわけることにしたっ!。
百円ショップで買った土フルイで根気よくやる。
網目が5ミリ角くらい。
えっさ、ほいさと、フルイをふるう。
とりあえず、これを通すと、土と小石に分離できる。

 小石は、すぐさま砂利の庭に戻した。
ぶん投げて、ポイッと。
この小石たちは、泥の汚れが付着していて、ちょっと見た目が悪くなっているが、雨が何回か降ると、表面がまあまあ綺麗になる。

 さて、本来ならこれで、土と小石をより分けたので、コトは済んでいるが、ふるった土の方には、土だけとはいえず、さらに細かい小石が大量に混じってら。
2〜3ミリの小石がすっごく大量に混じってる。

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雨が降ったあとは、土の表面に小石の粒が残されて目立つ

 これじゃあ、土として花壇に投入するのは、見栄えがあんまりよくないな。
しょうがないから、オレは、フルイの細目を引っぱり出してきた。
網目は1ミリ角ぐらい。
これも百円ショップで買ってきたフルイだ。

 とはいえ、百円ショップのフルイは、粗目と細目の2種類しか売って無かったけれど。
これで砂利混じりの土をふるった。
通過してきた土が、なんだかとても綺麗だ。
ふっくらとしていて、いかにも美味しそう、とオレは感じたよ。

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 これは花壇の土に投入した。
こうして、石、および、土、に分離できた。
石は砂利の庭に再び投入し、土は花壇に投入。
以上で、砂利庭にたまった土に対して、土を取り除くという作業は、目的がほぼ達成されたのであった。

 と、まとめたいところだが、実際には、すんなりいったわけじゃあ、ない。
5ミリ前後サイズの砂利や、小さな土塊や植物の細かい根っこなど混じり合わさって、砂利にも土にも分類できない用土、というものが、かなりできてしまった。

 主成分は細かい砂利なんだが、庭に蒔くには細かすぎるし、花壇に使うには粒が大きすぎる、というもので、投入先に困ってしまって、仕方なく、土の農道の凹部の水たまりを埋めるのに使っておいた。
実際の詳細は、あーだこーだのゴタゴタ試行錯誤がだいぶあったが、一応振り返ってみよう。

花壇を広げよう作戦
 試行錯誤をそのまま取り上げると、書くのも支離滅裂になるので、題材として、果樹を植えるところを、もっと広げようとしている場面を、述べていってみよう!。
ウチの砂利の庭には、花壇もあるんだが、このたび果樹を植えるスペースを増やすことにした。

 境目の棒を掘り出して、埋め直せば終わり、と思ったら、この後の作業がややこしいでやんの。
この境目をずらすだけでも一仕事だ。

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境を左から右へずらしたところ

 移動したものの、でも、花壇になるところに、砂利が残ってる。
残ってる砂利は、すくって左から右に移し替えればイイ、ってか。
それができないのは、この砂利には黒土がたっぷりまじっているからだ。

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石の隙間には、土がぎっしり

 このままじゃあ、移し替えられないな。
砂利敷きの庭の上に、黒土が大量に載ってしまうよ。
最初は小石をひとつずつ拾っていたが、量が多くて、拾いきれないや。
となれば、フルイにかけて石を取り除こう。

フルイを使って小石ゲット
 フルイはすでに持っていた。
ざるみたいなもの。
フルイといっても、大したものじゃあ、ない。
百円ショップで買ったものだ。
荒目のと細目のもの合計2つで、200円少々なり。
写真 写真
使っているのは小型のフルイだ
 さてと、土をフルイにかけて、土とその他に選り分ける、というのは単純なことだが、やってみると大変でな。
なんといっても、意外と膨大!な量となって、量が多すぎて、簡単ではなくなる。
暖かい時期にやったら、フルイにこまかい根っこがびっしり絡まってしまって、植物の根っこで、フルイの透過率が悪くなってしまうでやんの。

 というわけで、今回は、真冬にやることにした。
関東地方のおかげで、冬は青天で乾燥することが多いので、晴天の真昼で風が弱い日にやれば、そうは寒くないしな。
庭にしゃがみこんで、砂利をすくう。
庭全面にやるわけじゃなく、砂利に土が載った部分だけやるので、のべ面積でいえば1坪くらいか。
このくらいなら、やっぱり業者に頼むほどじゃないから、自分でやることにしたわけさ。

 フルイの作業は、過去の経験から言って、濡れた土だとフルイを通過しにくいし、粘土っぽい土もダメだ。
ということが体験的にわかっていたので、今回は、乾いた土の状態のときを狙って、作業開始!。
サラサラ状態じゃないと、フルイからうまく落ちてくれなくてさ。



 畑の土よりも、砂利敷きの庭土の方が、細かい砂が多いとみえて、さらさらとフルイにかけやすい。
実際は、小石が混じるので、じゃらじゃら、がらがら〜とにぎやか。
それにしても、土って、量が多い!。
もう、ふるっていても、時間がかかって仕方ない。
1坪でさえ、こんなに時間がかかるとあっては、広い畑なんてムリムリ。

 フルイの荒目と細目を持っていたから、まず荒目をかけて石をゲット。
この石は、砂利敷きの庭に、また戻す。
荒目を通過した土砂は、3ミリくらいの小石もたくさんまじってる。
なにしろ、砂利敷きの表土から、土が多く混じってしまった部分を採取してフルイにかけているとはいえ、微細な小石が多すぎる。

 というわけで、荒目を通過した土砂は、今度は細目のフルイを通した。
これが、目が細かいもんだから、なかなか通過せず、ふるう時間が荒目の倍ぐらいもかかる。
石だけ残ればいいのだが、土くれの固まったものまで選り分けて小石と一緒に残ってしまうことが多くて、しかも雑草の断片とか根っこのカスとかも大量に、小石と一緒に混じってしまって厄介だ。

 それでも我慢して根気で作業しつづけること述べ数日、庭の作業がいつまでたっても終わらないことにしびれを切らし、プラスチックのカゴを投入!。

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きみどり色のザル?を使ったら、ぐーんとスピードアップ!した

 編み目10ミリくらいある。
このカゴに土を入れて、ふるうと、網目が大きいから、作業スピードが大幅にアップした。
中腰でやるから、腰が痛くなるが。
これで素早く石を選り分けられるから、石は砂利庭に再び投入。
残るは、細かい砂利混じりの土となる。

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 この次は、混じった砂利を取り除いて、土だけにすればいいのだから、フルイの細目を使えばいいのだが、実際やってみると、うまくいかぬ。
団粒の土をつぶす作業があるので、粗目から細目という順番に、アミサイズを段々に小さくしていかなねばならない。
上記の用土から、上記の円形フルイを使って(アミ目が約5ミリ角)、7ミリくらいの小石を選り分けたところ。↓
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この小石は、あとで土の農道の凹みを埋めるのに使った


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↑百円ショップの粗目のフルイを通すと、
こんな用土ができる。これは雨後の写真

 この2〜3ミリの砂利が混じった土を、今度は細目(アミ目が約1〜2ミリ角)のフルイでふるう。
フルイの細目は、アミ目の透過率が悪いので、すっごく時間がかかる。
ともあれ、透過してきた土は、綺麗で美味しそうな黒土がゲットできる。

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↑細かな砂利混じりの土を、今度は、細目のフルイを通してみる。

 あとで知ったことだが、細目の1ミリ角を通過する土は、微塵(みじん)とか言って、園芸ではこれはわざわざ取り除いて捨ててから、苗を植え付ける、というやり方もあるとのことだ。
実際、植木鉢の土をフルイにかけてから再利用したとき、みじんの美味しそうな土よりも、2ミリ角ぐらいの雑多で見た目悪い団粒だらけの用土の方が、植物の育ちが良かったなー。

↓見た目が綺麗な黒土ができた。みじん、に相当する。
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 最後に残った土は花壇に投入〜。
ふんわりした漉し餡のような美味しそうな土の方が、植物の育ちが良さそうにオレは思ったんだけどなあ。
とはいえ、砂利庭の土からゲットしてきた黒土であるから、砂が大量に混じっているので、みじんといっても、透水性は良いみたいだけどな。

 イチゴは連作障害が一応あるので、イチゴの植木鉢栽培にこの用土を使おうかなあ?。
とまあ、考え出すと、作業がどんどんややこしくなってしまう。
というわけで、庭の作業は今でも、全然終わっていない。
2013.3.14 記

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