今年2013年のブルーベリー早生品種どうだった?
 今年2013年のブルーベリーで、早生品種の具合はどうだったか?
いざ6月に入って、ウェイマウスが採れ出した。
ウェイマウスは毎年好調で、採れる時期もまだ涼しくていい。
うちの土地と相性が合っているみたいだ。
なお自根のウェイマウスが半数あるが、それは枝の分岐が細かすぎるし果実も小さめで成績がふるわない。
栽培の改善を狙うなら自根栽培はあきらめて、台木はホームベルじゃなくて、ウェイマウスは最も強力なフェスティバル台木で育てていくことだろうな。
やってないけど。

 お次に採れるはずのアーリーブルーは、ウェイマウスよりも優秀な品種だと思っていたが、現実に果実が成り出してみると、全然そうじゃない。
熟す時期がウェイマウスより一週間ぐらい遅いので、熟期後半はスパータンと重なってしまう。
粒もそんなに大きくないし、中粒といったところだ。
しかも、味が意外とふるわない。
こんなはずだったかなー。
アーリーブルーを量産しようと思っていたけど、これではもう増産は中止して、でも、ひょっとして品種違いの可能性もまだ残されているので、入手別に3系統を分けて、試作品種として残してある。

 デュークはもっと冴えない有様で、味ボケが酷く、粒も中粒どまり。
熟す時期もアーリーブルーよりも遅い。
果実の固さは充分で、冷蔵した方が品質も良くなるので、宅配向きの一面はあるけれど、品質が毎年こうだからデュークは、もう無理かも。
接ぎ木で大粒化を図れば、まだ少しは望みが残っているけど、デュークの自根栽培はもう無理といわざるをえない。
県内の他の園でも同様にデュークはふるわないところがあって、オレの所は合っていない方のようだ。

 オニール。
これは今年ウチでとれたものは中粒が多かったが、中粒だと味がイマイチであることが判明。
熟期もあんまり早生ではないし、果実に病気が発症したりするので、オニールの存在価値にも疑問符が付いてきたところだが、たまにある大粒に限っては、味がかなりいいことを発見。
大粒なら・・・、かなり使える。
剪定や摘果をやっているんだけど、大粒にするのはあまり効果がない。
自根栽培はできるけど、どうしても中粒止まりになりがちなので、スパータンの接ぎ木効果から推測すると、オニールは接ぎ木にすれば大粒が増えそうだ。
オニールの接ぎ木苗は、まだ一本も作っていないけど。

 そしてスパータン登場。
これは良い!。
6月のうちで、気候がまだ涼しいし、粒も大きくて、品質もイイ。
しかも予想以上に極早生の時期から、一部は熟し始めてくる。
それが超大粒だし、味も最高に良くて、楽しい気分になってくる♪。
毎年のことながら、良い成績を出している。
うちの土地にも合っているみたいだ。
もっと殖やそうっと。
なお、自根の挿し木苗は成木になってから衰弱しがちだし、それだと大粒があまり採れないから、接ぎ木専用品種といってもよい。



 ブルーベリーの早生品種はこれで一段落。
他にも、デュークよりも2割糖度が高いという宣伝のハナズ・チョイスや、バリッとした食感のブルージェイとか、レカとかあるが、これらはオレんとこでは試作のみとなっている。

 というか、スパータンがダントツで良い出来上がりだ。
他の早生品種は、スパータンに受粉させるために植えているよーなものだ。
他の品種にも同じような手間・世話をかけているのに、熟してくる果実は、品質になんでこうも大差がついてしまうのだろうか。

 さて翌月の7月になると、もう暑くて暑くって。
雨も多いので収穫日も限られて、果実が濡れると曇天ではなかなか乾かないので、商品として出荷しづらい。
ともあれ、7月の中生品種はオレは植えていない。
ブルークロップとか試作したけど、これの品質が冴えなくてさ。

 さまざまな事情により、オレのブルーベリーは6月の収穫が終わったら、次の収穫は8月になってからだ。
いざ今年2013年は、早生品種はスパルタンを中心に好調だったが、8月の晩生品種は苦難のオンパレードだった。

つづく

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