フェイジョア初成り
 2016年の秋のことなんだが、フェイジョアの木に未熟な小さい実が着果していたのを見つけた。
ソラマメぐらいで2個なってた。
秋だというのに小さ過ぎるので、発育不良の果実だと思った。
ちゃんとした果実が成るのは来年かな?。

 そしたらな、12月になってからだが、それとは別に地面に大きなフェイジョアが落ちているのを見つけた。
オレは全然気付いていなかったが、ちゃんとした果実が別の木の影で育っていたわけだ。
というわけで、じつにフェイジョア栽培に挑戦してから30年もたって、初めて収穫した!。

写真


 未熟で小さな2個の果実は結局ダメだったが、その後も完熟して地面に落下している他のフェイジョアが次々に見つかって、ざっと5個ほどマトモな果実を収穫できた。
やったね。

 このフェイジョアの品種はよくわからない。
忘れてしまった。
長卵形と下膨れ型の2種類があり、受粉のために2品種植えたこともあって同じ品種ではない。
確か最初に植えたものは一本でも成る品種、クーリッジのはずだった。
写真では右上の1個がそうだ。
クーリッジが洋梨型というのはおかしいから、苗木販売店による品種違いだろう。

 それにクーリッジなら1本でもなるはずなのに何年経っても成らないので変だった。
だから、新しい別品種の苗木を買って植えた。
それが右上1つ以外の4つの収穫だ。
木はまだ小さいのに4つも成って、果実サイズも大きい。
品種名は忘れたが、アポロかなあ。

写真


 ともあれ、オレの済む地域、水戸市の隣町だが、フェイジョア栽培には気温が低すぎて果実が成るかどうかさえ不安定なので、品種選びでもっと良い品種を選ぶとかそうゆう模索をするには無理がある。
成った果実をそのまま利用するしかあるまい。

 さて、いざ味についてだ。
フェイジョアの果実はいただいて食べたことがあるので、味は知っている。
うちの初成りのフェイジョアの味は?。
地面に落下していた果実なので、すでに熟している。
12月だしな。
確か、クリスマスの頃、12月24日ごろの賞味だったような気がする。

 歯で表皮をがりがりかじって、中身を食べてみた。
香料のようなキツい香りと味がする。
子供向けの人工甘味料をもっときつくしたような味。
風船チューインガムを食べているかのよう。
うーん、まあ、うまいといえばうまい。

 フェイジョアは少し食べると美味しいが、10個もあればもう充分かな。
なにしろ個性が強過ぎる味だ。
あと、木は常緑樹で、庭木としてもけっこう見栄えはそこそこに良い方だ。
とまあ、30年もかかって、高校生卒業のころ18歳で植えて、今もう48歳だしな。
失敗を何度も繰り返して何度も枯らして、ようやく初収穫したというのに感動アッサリで申し訳ないのだが、フェイジョアの初収穫をそれなりにソコソコ楽しんだオレであった。
2017.3.21 記
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